関節の軟骨が傷つき、関節のすき間がわずかに狭くなります。股関節以外に、おしり、太もも、ひざが痛む場合もあり、変形性股関節症だと気づかないこともあります。この時期の治療としては、主に、減量や痛み止めの内服などの保存療法が行われます。
関節の軟骨が広い範囲で変性・摩耗し、関節のすき間が明らかに狭くなります。レントゲンでは骨嚢胞(こつのうほう)や骨棘(こつきょく)が現れます。痛みが慢性化して、歩行にも支障をきたし始めます。この時期の治療としては、軽い筋力強化訓練、薬物療法(痛み止め)、温熱療法のほか、疼痛が強い場合は,人工股関節置換術も行われます。
関節の軟骨がほとんどなくなるため、関節のすき間がなくなります。レントゲンでは、股関節の著しい変形がみられます。筋力が落ち、おしりや太ももが細くなり、左右の脚の長さが違ってしまうこともあります。この時期の治療としては、人工股関節置換術が行われますが、痛みや歩行の大幅な改善が期待できます。
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